スケアクロウの鳥かご

ゲームとかお芝居とか好きなものについて書いてます

【カオチャ】CHAOS;CHILD クリアしました

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週末と平日でちょこちょこ時間を見付けて、何とかトゥルールートまでクリアしました!
(やっと感想書けた…)

8章目以降があまりにも鬱過ぎて、終盤は本当にメンタルがボロボロになりましたが
続きが気になって途中で止められず気付いたらラストまで突っ走るほど熱中していました。

興奮が冷めやらぬ前に感想を書いておこうと思います。何と言うか、本当に凄いゲームでした。
シュタゲとはまた違う凄さだけど、どちらもとても面白くて心に残る作品だと思います。

追記からネタバレ満載の記事となっております。未プレイの方はそっとブラウザを閉じて
くださいね。ネタバレおっけぃ!な人は追記からお付き合い下さると幸いです。

※時間を掛けて書いている割には通常通り
 内容がペラい感想となっておりますため、悪しからず…すみません…

 

 

 

カオチャには[共通ルート][雛絵ルート][華ルート][うきルート][乃々ルート]
[トゥルー(世莉架)ルート]の5つのエンディングリストが用意されています。
私がプレイした順番は右記の通りです(共通(強制)→雛絵→華→うき→乃々→トゥルー)
この順番でも良いと思いますし、雛絵~うきまではお好みで。
ただ乃々ルートだけは最後に回した方がより楽しめると思います。

また、トゥルールートは共通~乃々ルートまでプレイしないと解放されません。

以下個別ルート感想は攻略順で、書いていきます。

 

CHAOS;CHILD[カオチャ] - 共通ルート感想

上記でも記載しましたが【1周目は必ず[Over sky end](共通ルート)になる】ので
 初めから個別ルートはプレイ出来ません。ご注意を!

プレイ開始時は「シュタゲみたいだなぁ」と思いつつ、前半のコミカルシーンを
楽しんでいたのですが、気付いたらサスペンスホラーのオンパレードでした。

怒涛のような展開に息つく暇もなくクリアしてしまい、エンディングにはただただ呆然。
暫く腑抜けてましたが、それくらい衝撃的でしたね。共通ルートであのエンディングは凄い。

8章以降はほぼ鬱展開でしたが、中でも有名なのが『非実在青少女』で、他のブロガーさん達が
必ず書いている事件で、トラウマもんの衝撃でした。絵も内容も非道この上ない…
しかも被害者が義妹の結衣ちゃんで加害者が親友の伊藤ってこれ以上ないくらいの地獄ですしね…
初回限定盤?の特典で伊藤君御用達の箱が付いてくると聞いて調べたら本当でした。
どういう気持ちであのボックスを使えば良いのでしょうか…全く使い道が浮かばない。

逆にコミカルシーンはほのぼのとした学園生活って感じで楽しかったです。
来栖や伊藤との掛け合いや、世莉架と華との会話、有村や神成さん、久野里さんとの関係も
全部面白くて楽しかった!中には妄想がぶっ飛んでるシーンもあってプレイヤーとしては
様々な方面から楽しませていただきました。

お気に入りのシーンは来栖、世莉架、有村(華?)、久野里の4人が拓留を奪い合うシーン。
久野里の積極的なアプローチに思わず「その言い方違和感半端ないんですけど…」と言ってしまう
拓留がツボってました。確かに、絶対言わないしそんなことしないな、と(笑)
他にも有村が男の娘化する妄想やベタな展開(男女入れ替わり等)もあって飽きずに見れました。

逆に辛かったシーンは来栖が拓留に手紙を書くシーン。ぼろぼろ泣きまくってティッシュを
半分ほど使い切りました。こう言う亡くしてから後悔する流れは辛いから苦手です…

また共通ルートは衝撃的な展開が多かったのですが、特に「父(佐久間)の裏切り」と
「世莉架について」はショックを隠し切れず思わず「え~…」と声に出して項垂れてましたw
佐久間についてはいつも通り察しが悪いので、電話での会話で気付きました。
世莉架はマッピング時に容疑者を絞っている時に気付きました…と言うか気付くの本当遅過ぎ…
来栖が見ていた動画を何度も再生して、ゲロかえるんのストラップ音が聞こえた時は
鳥肌が立ちました。世莉架が犯人だとは薄々気付いていてもここまで決定打が無かったので…
それにしてもあの場でストラップをいじるって、潜在的なものなのか佐久間の思考誘導の所為なのだろうか。


エンディングは拓留と佐久間が激闘の末、拓留が勝ち更に妄想で世莉架を普通の女の子にさせて、
成功した…?みたいな感じで終了して、「えっ、これで共通終わり?」って暫くぼけっとしてましたw
これがトゥルールートに繋がっていくわけですが、当初は全くそんなことになるなんて知らずに
プレイしていたので「こんな誰も救われない世界で終わり?!全然夢見させてくれないじゃん!」
と軽く憤ってました。落ち着いて、トゥルーまでプレイすれば意味が分かるから…と
当時の自分に言ってあげたいですね(白目)

 

 

 

『虚実に抗うその瞳に映るもの』 - 有村雛絵ルート感想

途中まで楽しかったのにー!!!普通にデート出来て楽しかったのにー!!!

いきなりシリアスモードになって、トゥルーエンドが全然トゥルーじゃなかった…
ある意味良かったのかも知れないけど、結局誰も救われない気がするのだが…


個別ルートの醍醐味って特定のキャラとイチャイチャ出来ることだと思っていたため、
途中までは青春を謳歌していたのですが、突然の有村発狂でシリアスモード突入。

能力が「嘘を見抜ける」だから原因も何となく予想は付けられていたのですが
両親だけじゃなく、信頼していたお兄さんにも裏切られていたとは…
唯一嘘をつかないお兄さんだと思っていただけに、「裏切られた」という記憶だけが
鮮明に残っているし、他にも色々あって有村のメンタルは限界寸前。。。
一番脳裏に焼き付いてるから幻覚の人物はお兄さんだったんですね…
全く以て嬉しくない再会過ぎて、有村が段々可哀想に見えて来る…

それから嘘を見抜けるという能力を身に付けて、分かりたくもない他人の嘘に
気付いてしまうようになって…エピソードの中でお母さんの言葉の嘘が分かるって
言うのが地味に辛かった…肉親の嘘が自分に向けられているって辛過ぎる。。。

同じような家庭環境は沢山あるけど、有村家の場合も腫れ物を扱うように雛絵に対して
ある意味冷たい態度を取っていたんでしょうね。特に両親から雛絵にのみ愛情が
注がれていなかったことは、彼女の能力を開花させるキッカケになっていますし。
意図してない形で自分の願いが叶って、その能力の所為で苦しめられ続けるのって本当に悲し過ぎる…

だからってあの終わり方はない気がする!有村は救われてないじゃないか…
トゥルールートで綺麗に片付くけど、でも個別ルートの有村編は寂し過ぎる気がする。
ファンディスクで救われることに期待しておく。

 

 

『過去からの残響に踊る』 - 香月華ルート感想

超!強い!力士シール!
本当に超強い力士シールが出て来た時は驚きました(笑)そして本当に超強い。

共通ルートではほとんど喋らず出番も少なかった華も、実はギガロマ能力者の一人でした。
能力は「声に出したものを具現化する」ことで、この能力の所為で300人委員会に目を付けられて
和久井からも命を狙われることになります。もう本当に和久井大嫌いですwwwwwww

華が喋らなかった理由は上記の通り、声に出したものが具現化されるから。しかし声に出したものを全て
具現化する能力ではないので、自分の思い通りにコントロール出来ない。そのため場合によっては
最悪の事態を招くことも有り得るため、彼女は喋ることを止めてしまった…。切な過ぎる…
きっと元々はお喋りが好きな心の優しい女の子だったんですよね…それはトゥルールートで確認済みだし。

華ルート唯一のお気に入りシーンは来栖が寮を訪ねて来て、拓留と華のご飯を作ってあげるところ。
華の目がきらーんと光って「ご飯美味しい」という表現が凄く可愛くて、本当に癒しだった……
あとはナイトハルトとのやり取りが面白かったくらいで、恋愛要素は皆無な華ルート…
華ルートの拓留は吃驚するくらいヘタレで「お前もうちょっと頑張れや!」と突っ込み入れたくなった…
BAD ENDなんてずっと華に頼った挙句、殺されちゃうし…もう少しイチャイチャ見たかったな…

因みに一番キツかったシーンは和久井に来栖を人質にされヒカリヲに呼び出されるシーン。
何度も何度も来栖の首が取れ、それを拾い自分の首に付けるシーンは割とトラウマ…
ポータル装置で人が殺されたり、ドラゴンに襲われたり…本当に初っ端から塩対応過ぎるルートでした。

最後は和久井が超強い力士シールさんに殺され、これからは別の300人委員会のメンバーに
狙われ続けるだろう…みたいな感じで終わりました。続きが気になるような、でも怖いような……
少なくとも現時点では明るい未来が全く想像出来なかったので、トゥルールートが正史だと思い込もう。

 

 

 

『無意識で我が儘な優しさの浸食』 - 山添うきルート感想

正直な第一印象としては「BAD END多過ぎ」ですね。TRUE ENDも救われてる…?みたいな終わり方だし
華に次いで基本的に暗めのルートです。恋愛要素もほぼないしね…ブラック過ぎて辛い…
しかも分岐が8章からとか既にバッドエンドのフラグが立ちまくってるという…地獄過ぎる。。

うきの能力が「相手が望むものを具現化する」というものなので、拓留が望んだ「楽しかった日々」
という妄想を具現化し、その妄想に拓留を取り込み閉じ込めようとする…でもそれは別のうきで、
もう1人存在するうきは妄想に取り込まれそうになっている拓留を再び現実へ引き戻し、妄想に囚われ
続けるのを阻止しようとする…このWうきの攻防は格好良かったなあ…絵が凄く綺麗だった。

TRUE ENDでは幻想うきが負けて拓留は現実に引き戻されます。結果としてはTRUE ENDが良いんでしょうけど
結局うきは8章の分岐時に負った傷の所為で植物状態のまま、運が良ければまた意識を取り戻すかも…
みたいな終わり方でした。エンディングとしては綺麗な終わり方かも知れないけど、うきがあまりにも報われず
可哀想過ぎる展開だと思いました…ある意味綺麗だけど、終わり方としては手放しで喜べなかったな…

このルートの唯一の癒しと言えば、やはり拓留の妄想でしょうね…ニュージェネ事件がパッタリと消え、
300人委員会って何?状態の世界線なので、皆元気で襲って来る人間もいない。
おまけに拓留は学園一のマドンナから告白されると言う、とにかく拓留にとっては夢のような世界。
結局全て妄想で成り立っている世界だとしても、ここしか癒しルートは存在しませんでした…

健気に、甲斐甲斐しく働き、こっそりと微笑むうきが好きなので、
どうかトゥルールートではそのまま、幸せになって欲しいです。

 

 

『錯綜する光と影に惑う思いは』 - 乃々(泉理)ルート感想

本作一番の推しキャラ。個別ルートの中では一番好きなストーリーです。
乃々がついた1つの嘘から家族がバラバラになり、拓留の葛藤とそれらを超えた先に見える
未来が素晴らしい程素敵に描かれていて、まとまりも凄く良かったです。

因みに来栖乃々=南沢泉理という事実はウィキに載ってるのをうっかり読んでしまい…
世莉架からの告白は全然驚けませんでした…ネタバレ我慢出来なかった自分が恨めしい…

話が逸れましたが、今まで来栖だと思ってた人間は実は泉理で本当の来栖は地震で死んでおり
「乃々ちゃんみたいになりたい」という願いから具現化された全くの別人…ある意味凄い能力だ。
でもそのお陰で地獄のような実験からも逃れられ、全く別の人生を歩めるようになった泉理。
真実を知っていたら拓留もそんなに責めなかったのかな…問い詰めるシーンはキツかった。
まあ最後に「見た目が違っても中身は今まで一緒に支えてくれた来栖(泉理)なんだ」って気付くけど…

見た目が違えども、彼女は彼女なんだからそこまで固執しなくても良いんじゃないかって思ってたんで、
最後はこのような形で収まってくれて良かったです。世莉架も良い感じでムードメーカーになってくれて
ストーリーにテンポがついて面白かったです。でも最後は君まで死ぬことはないだろうに…(泣)

最後に泉理と一緒に来栖のお墓にお参りに行くシーンが好きです。もし彼女が生きていたら
今も仲良くお喋り出来ていたんだろうなあって思えて、凄く微笑ましくなりました。
これから「嘘をついている」という後ろめたさを背負わなくて良くなった泉理を見ていて
絶対に幸せになって欲しいなあと思わずにはいられませんでしたね。

 

 

『彼女たちの本当の生き方』(Silent sky end) - 世莉架ルート感想

全ての個別ルートを解放した後に見れるトゥルールート(世莉架ルート)ですが、共通ルート、個別ルートと
見終えた後、最後はどう締めくくるんだろう?って思っていたので、プレイ前はドキドキしていました。

世莉架は無事に"普通の女の子"になっていて、横浜に住んでいました。衣食住は百瀬さんが全て
担当してくれていたようで、生活費もきちんと振り込まれていて「すげー!」と思ってました(笑)
でも面倒を見る代わりに「渋谷には近付くな」という条件を提示されていたそうで。
まあ友達と遊びに行くという理由でアッサリ破られるんですけど…
食い意地が張ってるというのは前の世莉架の名残なのかなと思うと微笑ましくなりましたね。

世莉架が渋谷に来たことで、様々な歯車が動き始めます。ネットでは拓留がニュージェネ事件を引き起こし
大量殺人を企てた犯人に仕立て上げられているため、拓留と出会った時は物凄く喧嘩腰でとにかく
わーわー騒ぎ立てる始末。事の顛末を何も知らないため、致し方ないとは言えど見てるこちらは辛い…
しかもそれに対して悲しく微笑む拓留を見て余計に辛い…その姿にどことなく違和感を覚える世莉架。

ストーリーが進むにつれて、どんどん核心に近付いて行きます。和久井が出て来た時はもういいよ!
とつい突っ込んでしまった。黒幕は和久井だから仕方ないけど本当にコイツは佐久間よりもエグいからな…
しかも佐久間と違って本物のギガロマだし、底知れぬ力の持ち主だからこそ余計に面倒くさい。。

久野里さんが追い詰められるシーンが凄く印象的でした。頭が切れて口が悪いことを除けば、
普通の女の子ですもんね。彼女が一瞬消えたと言った時は大丈夫であろうと思いつつも、心配になりました。
あ、あと忘れちゃいけないのが神成さんですね。彼も心配になりました。大丈夫だったけどさ…
彼らはトゥルールートでちゃんと幸せになったんだろうか…ファンディスクで少しでも拝めれば良いけど…

結局真相としては、ギガロマ能力者は全員老人化しており(一部していない人もいたため、
世莉架は特にマークされなかったと思われます)、皆碧朋学園に通っていた。
学園に通う能力者達は皆全員が"普通"だと思い込んでいるため、"普通に日常生活を送れている"という
妄想にずっと囚われていました。でも、その妄想から唯一脱出出来た人間が拓留で何故妄想から脱出
出来たのか、を調べるために久野里さんや神成さんは動いていたと。(解明出来れば来栖達も助けられるしね)
まあそこで和久井が出て来て邪魔されるわけだけど…こいつとことん悪役ばかりだなあ…

あちこちに伏線(息がすぐ切れる、「あんなヨボヨボには負けない」という台詞)が張ってあったと
サイトで見掛けましたが全く気付かなかった…普通の台詞だと思って斜め読みしてたよね…
でも気付かなかったお陰で沢山驚けて凄く面白かったです。下調べし過ぎて和久井とか黒幕について
ガッツリ知ってても楽しめるレベルには驚けたので…(学習しない人間)

最後の最後で拓留が神成さんに連れて行かれるシーンは何度見ても心に刺さりますね。
自分が選んだ道が間違っていないと信じて、胸を張って歩く拓留を見て本当に成長したなあ…と
しみじみ思いました。更にそこで世莉架とすれ違い、互いに「「知らない人」」と言い合い、
世莉架は世莉架で、拓留は拓留でお互いの気持ちを尊重して別々の道を歩む…
カオチャの最後に相応しいエンディングだなあと思いました…シュタゲとはまた違うけど、
凄く綺麗な終わり方で涙なしには見られない。是非ともファンディスクでは幸せな2人の姿を見届けたい…

 

 

個別ルート(共通ルート含む)感想は以上となります。拙い感想ばっかりですけど、
本当に良い話ばかり(特にエンディングは凄く綺麗)だったので、未プレイの方は是非とも
プレイして欲しい…シュタゲをクリアされた方なら多分大丈夫だからやって欲しいな…

因みにカオヘを知っているとなお楽しめそうな気がするので、その内カオヘもやりたいな~と。
まっっったく学習しないのでウィキで軽く予習するつもりがガッツリネタバレを食らい、
既に遊んだ気分になっている私ですが…とは言いつつも、カオチャで気になる点とか幾つかあって
回収出来るなら遊びたいなあと思っていたので…ちゃんとやります…

本当はカオチャLCCもやりたいんだけど…あと久野里さんのドラマCDも聞いてみたい。
彼女が何故あんなにも能力者達を毛嫌いしてるのかが聞けるらしい…気になる。。
今年に入ってアニメ化されたりもしてるし、まだまだ展開が期待出来る作品ですね。
シュタゲ同様、展開があったら応援していきたいなあ。

 

超絶まとまりがない感想ですが、このあたりで終わりとさせていただきます。
今後、カオヘをプレイしたらそっちの感想も書けると良いなあ…